とおとうみ浜松オープンで、プロ14年目の初優勝を飾った小林正則(35)。だが「疑惑のドロップ」なる映像がネットで流されている。何がどう“疑惑”なのだろう。
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動画投稿サイトにアップされた小林のドロップ
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“ギア枠”は最終日18番第3打を打つ前。右のカート道からの救済を受けるためにドロップした時、転がっている球が止まらないうちにピックアップし、再ドロップしたシーン。
『ドロップした際に球がコース上に最初に落ちた箇所から2クラブレングス以上転がっていって止まった場合』は、再ドロップしなければならない(規則20-2C)。だが、小林の球が2クラブレングス以上転がったかどうかは微妙なところ。しかし、目の前の競技委員は動いている球を拾う小林の行為を止めてはいない。
メジャーすべての競技委員の経験もあるJGTO山中博史専務理事が、画像を見ながらこう説明する。「確かに球がまだ動いているうちにピックアップしていますが(ラフからカーと道への)傾斜もあり、競技委員が明らかに2クラブレングス以上転がると判断したのでしょう。裁定集20-2C/4を読めばわかるように、これは罰がつきません」。
要約すると『再ドロップを要する場所に球が転がっていった場合で、球がまた転がり戻ることが常識では考えられない時は、その球を止めても問題はない』というもの。小林のドロップ後の行為は、目の前の競技委員も認めた正当なものだったということだ。
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