週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 8/2号

2011/7/25更新

モチはモチ屋、芝はゴルフ場。
宝塚GCが校庭の芝生化支援

　運動場を芝生にする「校庭（園庭）の芝生化運動」が全国の幼稚園や保育園、小・中学校で盛んに行われているが、この運動を「芝生のプロ」であるゴルフ場がサポートし始めているというニュースが関西から届いた。

運動場が芝生化された私立野上幼稚園。このような校庭が宝塚市で増えつつある

　兵庫県宝塚市にある宝塚ゴルフ倶楽部は積極的に支援活動を行うゴルフ場。今年3月に、市内の私立野上幼稚園に芝生とスプリンクラー、芝刈り機などの設備一式を寄贈。すでに芝生が根付いているという。また、6月からは市立の幼稚園2つの芝生化をサポート。こちらは現在、養生中だそうだ。

　いずれの幼稚園も芝刈りなどの基本的な管理は園や保護者に任せるが、素人には難しい肥料などの管理はゴルフ場が担当。専門家であるグリーンキーパーがときどき訪れ、丹念にチェックするという。

「難しいのは、ゴルフ場とは芝の傷み具合が異なること。校庭では、どれぐらいの踏圧がかかるのか。また、どういうふうに傷んでいくのか。幼稚園から始めたのも、とりあえず、踏圧の少ない幼稚園でどういう状況になるかを見たかったからです。これからも様子を見ながら、改良点を探っていきたいですね」（宝塚GC担当者）

　同コースでは、今年度中にさらにもう1カ所、幼稚園の芝生化を行う予定。今後の展開については、すでに芝生化している幼稚園の状況次第だが、宝塚市も芝生化には積極的。ゴルフ場と自治体がタッグを組んでの校庭（園庭）の芝生化運動は、全国的に広がっていきそうだ。