先々週のCATレディスで今季2勝目を飾り、賞金レースではトップのアン・ソンジュに1100万円差の3位(8月22日現在)に迫った有村智恵。同レースでは、一昨年に3位になったことから、昨年は年頭に「賞金女王奪取!」を宣言。ところが、わずか1勝でランク6位に失速した。それだけに「今年こそ」の思いは強いに違いない。
春先はなかなか調子の波に乗れなかった有村だが、7月以降は4戦2勝と快進撃。転機は予選落ちに終わった全米女子プロ(6月23日~27日)。その後、すぐには帰国せず、今年1月にも合宿を行ったフロリダのレッドベターゴルフアカデミーを密かに訪ね、師事するケビン・スメルツのコーチングを受けた。
有村は「スウィングとパッティングのフォームのチェックを受けただけ」ととぼけるが、どうやらこの秘密の特訓で何かを得たようだ。
直後のスタンレーレディスでは1ラウンドで「アルバトロス+エース」の離れ業を見せて完全優勝。以降、好調は続いている。これまでのデータでは、5勝した09年より平均ストローク、平均パット、パーセーブ率、イーグル数、平均バーディ数で上回っている。
9月はツアー最高賞金(総額1億4000万円)の公式戦2試合(日本女子プロ、日本女子オープン)と、高校時代を過ごした被災地・宮城でのミヤギテレビ杯がある勝負の月。ここで結果が出せたなら、初の賞金女王獲得も夢ではない。
【関連記事】
2011/ 8/ 9 アルバトロスとエースの有村と諸見里しのぶ8連続バーディの確率を計算した
2011/ 6/28 女子プロ総選挙1位はちえちゃん、綾子さんの名も
2011/ 3/22 スウィングも歯並びも、この春大ヘンシーン! 有村智恵好調スタートの理由
|