シニアツアーの第2戦、ファンケルクラシックはキム・ジョンドクの勝利で終わった。
大会新記録の16アンダー、2位に5打差をつける圧勝。シニアデビュー2戦目での優勝は05年日本プロシニアの室田淳と並ぶ最速タイというおまけまでついた。
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ぼくらもシニアルーキーです! 左から金子、井戸木、東
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プレースタイルが地味で、なんとなく日本のファンには馴染みが薄いようだが、レギュラーツアー4勝。09年は開幕の東建で、小田孔明とのプレーオフで敗れたくらいだから、シニアの舞台はやさしかったに違いない。
キムのプロフィールをひもといてみよう。韓国・全州出身。ゴルフは高校卒業後に始め、24歳で韓国のプロテストに通ったというからよほど才能があったようだ。
日本での初勝利は97年のキリンオープン。その勝利でアジアンツアーの総合優勝を飾り、日本ツアー出場の権利を得た。このキリンの優勝は、ハン・ジャンサンが韓国選手として日本オープンを獲ってから実に20年ぶりの優勝だった。以来、日本ツアーで橋頭堡(きょうとうほ)を築き、海外で活躍する韓流ゴルファーの嚆矢(こうし)となってY・E・ヤンやK・J・チョイら後進の道筋をつくった。
今後、キムは米シニアをめざすといい、「よかった。早く行ってくれ!(笑)」と、キムのあまりの強さに中嶋や室田などから本音ともつかぬ冗談が飛んでいた。
シニアルーキーはキムのほかにも横山明仁、金子柱憲、東聡、井戸木鴻樹らがいる。誕生日からの参戦になるから、登場の違いはあるが、これからシニアツアーはますますにぎやかになるだろう。誰だ? 枯れ木も山の賑わいなんていってるのは!
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