フレッド・カプルス(51)がシニアツアーに参戦して、初のメジャー(コンステレーションエナジーシニア)をとれば、マーク・カルカベッキア(50)がシニア入りして初優勝(ボーイングクラシック)。米国シニアツアーが盛り上がりをみせている。
“昔の名前”が強いのはシニアの特色だが、カルカベッキアは、これまでの勝利のなかでも全英オープン(89年)のタイトルが燦然と輝いている。
「しかしあの勝利はいわば“もらったもの”ですからね」と話すのはコース設計家で、米シニアのTV解説をしている川田太三氏だ。
「全英オープンではカルカベッキアとG・ノーマン、W・グラディ3人の4ホール(1、2、17、18番)の変則プレーオフでした。ノーマンは1番でバーディをとり、サドンデスであれば優勝だったのです。結局、18番の3打目をバンカーからホームランして奥のクラブハウスに打ちこんでOB。それでカルカベッキアに“棚ボタ”の勝利が転がり込んだのです。彼はプレーオフ1勝4敗なのですが、その1勝が大魚でしたね。今回の勝利も先にR・コクランが簡単なパーパットを外してのものでしょう。なにか彼には不思議な運がありますね」と、カルカベッキアの強運“棚ボタ”伝説を解説。
どんな運でもいいから勝ちたいよ、と日本から出場していた尾崎直道(43位タイ)は思ったかもしれない。
【関連記事】
2011/ 9/13 キャプテンはつらいよ! めでたさも中くらいなり、悩めるカプルス
2011/ 8/ 9 全英コースは「若造には10年早い」キビしいリンクスばかり
2011/ 2/ 8 試合は減っても相変わらず賑やか米シニアツアーが開幕
|