日本列島に甚大な被害をもたらした台風12号。全国のゴルフ場の被害状況を調べた。
今回の台風で特に大きな被害を受けたのが紀伊半島南部、和歌山県那智勝浦町。同町の那智勝浦GCでは、カート専用通路が崩れるなどの被害があり、最低でも1カ月はクローズする見込み。同じく那智勝浦町の日本ダイヤモンドGCも当面はクローズ予定だ。
和歌山県日高川町のレオグラードGCではコースに通じる県道で土砂崩れが発生。迂回路はあるものの、電話回線が8日現在不通となっているため、携帯電話で予約や問い合わせに対応している。
そのほか、大雨の影響を受けやすい河川敷のゴルフ場が多く被害を受けた。関東では利根川沿いゴルフ場での被害が目立ち、利根パークゴルフ場(茨城県)、東我孫子CC(千葉県)では冠水。利根パークは9日から再開したが、東我孫子は当面はクローズの予定。また利根川上流の栗橋国際CC(埼玉県)では4年ぶりにコースが冠水し、11日までクローズした。
温帯低気圧に変わった台風12号の影響は北海道にも。旭川から札幌方面に流れる石狩川と、帯広市付近を流れる十勝川・札内川では増水のため、河川敷のゴルフ場が冠水しクローズするところが目立った。なかでも、十勝川沿いにある帯広リバーサイドゴルフ場では平成4年の開場以来初めて、冠水によるクローズになった。
けが人はいなかったとはいえ、関係者の苦労は想像に難くない。1日も早い復旧を祈るばかりだ。
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