週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 9/27号

2011/9/19更新

絶好調の笠りつ子。コーチ父が語る
「大躍進の秘密は両わき締め」

“タオル練”に励むりつ子さん

　ニトリレディスで初優勝、翌週のゴルフ5はトップに1打差の2位で惜敗した笠りつ子。夏の終わりに一気に開花した要因は大掛かりなスウィング改造にあった。

　笠は06年のプロ入り後、09年まではシードを取れずにもがいていた。ジュニア時代、坂田塾で覚えたスウィング──トップとフィニッシュで両ひじが頭よりも高い位置に収まる──と決別するために大幅なスウィング改造をしていたからだ。父でコーチの笠清也氏が当時の苦労を語る。

「スウィング改造は1年半くらい取り組んだのですが結局、失敗に終わり、元のスウィングに戻すことにしました。戻すのにもまた時間がかかったんです。さらに高いトップ～フィニッシュのまま、両わきが終始、開かないスウィングを目指しました」

　試合がない日は1日1000球以上、試合中でも日が暮れるまで練習し続ける日もあった。最近は、大きなタオルを両わきに挟んで落とさないように振る練習をしているという。

　その結果、安定したスウィングができ上がったと同時に、元来の思い切りのいいリズムも取り戻すことができたという笠。賞金ランキングも7位（9月5日現在）と好調だが、父によるとまだまだいける、という。

「勝ってはいますが、パットが入っていないんです。それほどショットが抜群な証拠。もっとパットが入れば……」（父）

　今後のパットのでき次第で、2勝3勝と、女王レースに名乗りを上げる可能性もありそうだ。