今春、クリーブランドからフォージド(鍛造)ウェッジが発売されたが、この秋もキャロウェイ、タイトリスト、フォーティーンが相次いで鍛造モデルのウェッジを発売。なぜ今、鍛造ウェッジが人気なのか。
鍛造ウェッジの一番の魅力は打感のよさ。とくにスピンのかかりにくい新溝に切り替わってからは、打ち出しの柔らかさなどから人気が高まっている。
2月に発売されたクリーブランドの「CG16フォージド」は、鍛造のメリットに加え、溝の容積をアップさせ、フェース面の特殊処理で、安定したスピン性能が得られるようになった。
ボーケイデザイン初の軟鉄鍛造モデル「ボーケイデザインフォージドウェッジ」は打感のよさもさることながら、リーディングエッジを削って地面に刺さらない工夫やソール全体に削りを入れて、ソールが滑りやすくなるよう工夫されている。
「キャロウェイフォージドウェッジ」は軟鉄素材のなかでもとくに軟らかなS20Cを使用。また、通常のクロムメッキよりも軟らかいダーククロムメッキと表面硬度が軟らかいカッパーメッキの2つを採用、打感にこだわった。スピン量を増やすため溝の本数も増やしている。
フォーティーンの「RM-11」は、軟鉄ではなく耐摩耗性に優れたニッケルクロムモリブデン鋼を採用。溝の角が減りにくく、新品のときのスピン性能が持続する。スピンがよりかかりやすいノーメッキモデルもある。
各社とも新溝規制に合わせ、性能と打感のよさを求めて鍛造に移行したようだ。
【関連記事】
2011/ 2/ 1 昨年末で製造中止。旧溝ウェッジ、在庫はどれだけあるの?
2010/10/19 旧溝アイアン、来年以降も製造するメーカーがアメリカで出現
2009/12/15 プロは来年、一般アマは14年先。ウェッジ溝規制
|