欧州ツアーのアルフレッドダンヒルリンクス選手権で、同郷の後輩ローリー・マクロイをかわし優勝を飾ったのが北アイルランド“第4の男”、マイケル・ホーイ(32)だった。大躍進の北ア勢の「ホーイ」っていったい何者なんだろう……。
ダンヒル選手権は、スコットランドの名門3コースを舞台に、プロアマ形式で競うユニークな大会。米ツアーのペブルビーチプロアマに似ている。
最終日はプロのみが聖地オールドコースで激突するのだが、世界ランクトップ3をはじめ、歴代メジャーチャンピオンが大挙して出場するビッグイベント。そこで世界ランク3位のマクロイに2打差をつけ優勝を飾ったのが、同ランク271位の伏兵マイケル・ホーイだった。
「まさかこんな結末になるとは……」と勝った本人も驚いたが、敗れたマクロイは「悔しいけれど、同郷の先輩が頑張る姿は頼もしい」と祝福。
実はホーイ、若かりし頃は全英アマのタイトルを獲得し、将来を嘱望された存在だった。今大会でホーイと4打差、3位タイに食い込んだアマ時代からのライバル、グレーム・マクダウェル(北ア)は言う。 「彼とは同い年で昔からお互いをよく知っている。遅れはとったけれど、いつかブレイクすると思っていた」どうやら仲間のあいだでは、以前から実力が認められていたらしい。
それにしてもマクロイ、マクダウェル、そして今年の全英オープンを制したダレン・クラークに続くホーイの快挙に「なぜ小国の北アイルランド勢ばかりが強いのか?」という声が聞こえてくる。
本人たちは「相乗効果。あいつにできるなら自分もできるという気持ちになる」(マクロイ)とごく当たり前のことをいうが、風は完全に北アから吹いている。この調子だと、今後さらなる逸材が世界に飛び出しそうだ。
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