シード当落線上の選手がしのぎを削る米ツアーのフォールシリーズ。格下が集うフライズドットコムオープンにタイガー・ウッズが初めて出場、予期せぬ災難に見舞われた。
最終日の7番、タイガーがバーディパットを打とうとしたとき、タイガーの名を叫びながらグリーンに突進した暴漢がホットドッグを投げつけたのだ。
「誰かがグリーンに向かって走ってきたのはわかったけれど、ホットドッグを投げたのはわからなかった。パットに集中していたからね」とタイガーは冷静にプレーを続行したが、バーディならず……。
ホットドッグを投げつけた31歳の男は直後に警備員に取り押さえられたが、かなり酔った上での暴挙。大虎がタイガーに暴挙とはでき過ぎた話だが、でも、なぜホットドッグ?
実はアメリカでは、有能だが自己顕示欲の強い人物の喩えに、ホットドッグを用いることがある。ホットドッグのソーセージはパンより長く、両端が外にはみ出ているため、仕事はできるが目立ちたがり屋を揶揄して、「ホットドッガー」と呼んだりするのだそうだ。
“大虎”がそこまで深く考えていたかは定かではないが、一連のスキャンダルでタイガーに嫌悪感を抱く人が増えたことは確か。ここ2年優勝から遠ざかり、復活の糸口さえつかめないタイガーにとっては、笑うに笑えないできごとではあった。
「ニュースになりたかったんじゃない? 願いは叶ったようだね」と苦笑いのタイガー。自身は優勝争いどころか30位タイの平凡な成績で、復活はお預け。
ホットドッグのことだけが話題になるのは寂しい。早くスカッと勝って、優勝で話題になってもらいたいものだ。
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