週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 11/15号
2011/11/7更新

ギア選びに“科学の目”導入!
大山復活Vのかげに新旧相棒の支え

 06年の賞金女王・大山志保が3年ぶりのツアー優勝を果たした。2年前に左ひじを手術。その後、本来のゴルフを取り戻せなかった大山だが、今回の復活の裏には新たな出会いと再会、2つの支えがあった。


大山志保が使用する、ピンのスコッツデール・ハーフパイプ。ふくらみの小さいマレット型

 新たな出会いとは、今季から自身初の用具契約を結んだピン社のクラブとパターだ。ピンゴルフジャパンによれば、大山は今年1月、米本社のフィッティングセンターでクラブ選びを行った。その際に「クラブに自分のスウィングを合わせるんじゃなく、クラブが私に合わせてくれるんですね」と新鮮な驚きを感じたそうだ。

 また、今回の優勝を手繰り寄せたといえるパター(スコッツデール・ハーフパイプ)も今夏、同社の「iPING」等のストローク診断で新たに選んだもの。これまで感覚頼りだったギア選びを、科学的な目を通して変えた結果の優勝だった。

 一方の「かつての絆」との再会とは、賞金女王時代の師匠、鶴見功樹(07年レッスン・オブ・ザ・イヤー)との師弟関係復活だ。

 大山は今春から鶴見コーチのアカデミーを訪ねて度々アドバイスをもらっていた。しかし大きなアークの力強い全盛期のスウィングを取り戻せず、ひとり苦しむ大山を見て、鶴見コーチは「中途半端だから、以前のような師弟関係になったほうがいい」と提案したそうだ。

 そこからスウィングを作り直し、現在は「ショット70~80パーセント、パッティング90パーセント程度の完成度」に戻っての優勝だった。

「地元(宮崎)での最終戦、リコーカップを照準にショットの精度をさらに上げていきます」(鶴見)。新旧の支えをバネに、大山は今秋の主役に躍り出ようとしている。

 
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