週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 11/15号
2011/11/7更新

71歳・古市忠夫、4冠とエージシュート達成。
好調の秘訣は「感謝力!」

 先日行われた日本プロゴルフゴールドシニア(新宝塚CC)に勝利したのは古市忠夫(71)。古豪・小川清二(69)とのプレーオフを制してだった。


感謝することで、心と脳を活性化し、エージシュートすでに6回という古市。これからもますます増えそうだ

 古市はこれまで関西プログランド(02、06、09)、日本プログランド(05)も勝っていて、これでグランド・ゴールド4冠王となった。

 しかも、初日に出した69(2日目75)は自身6回目のエージシュートというおまけつき。

 阪神淡路大震災復興時に自治会長として尽力し、還暦の歳にプロとなったことはあまりにも有名だ。

 勝因をたずねると、意外な答えが返ってきた。それは「練習しないこと」だという……。

「この歳になってハードな練習をすると、体は悲鳴をあげて壊れますよ。練習で鍛えるのは若い時分だけです。それをみんな技術、体力を維持するのは練習しかないと勘違いして、ガンガン練習してつぶれる。こういうゴルファーを何人も見ました。それは若い時の成功体験しかないからです。技術、体力、それに気力を向上させるのは“心”しかありません。挑戦することやゴルフできることに感謝する心が、体、脳の細胞を活性化させるのです」(古市)

 いわば「感謝力」が老いてなお盛んの源だと、古市は断言するのだ。そして、古市の夢は75歳に“無事に”達すること。そうなればラウンドする度にエージシュートできるから、というのである。

「だからあと4年間、練習せずに、感謝力でいまの状態を維持したいと思っています」(古市)

 早く来い来い75歳……これなら歳をとるのも楽しいはずだ。

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