今年1月、ゴールドマンサックス系列から離れたアコーディアに続き、130ものゴルフ場を保有・運営するPGMも、米ファンド、ローンスターの傘下を離れることになった。
ローンスターは現在、PGMの発行済み株式の6割を保有する筆頭株主。この保有株全株を、パチンコ・パチスロ機器メーカーの平和に売却する。株式の買い付け総額は最大648億9548万円の見込み。
平和が筆頭株主になったら経営方針は変わるのだろうか。
「方針は今後(平和と)相談して決めていくが、来ていただいたお客様にご満足いただき、繰り返し来ていただけることでしかゴルフ場経営会社の成長はありえない。今後も引き続き、お客様の支持が得られる方針で臨むことで合意している」(氏家顕太郎社長)という。
買収する側の平和も、1994年にゴルフ場を1コース(平和ローランドGC)取得したが、わずか5年で撤退した苦い経験を持つ。それだけにゴルフ場経営の難しさは理解しており、「当面運営はPGMにお任せする」(平和広報)とし、メンバーについても、会員規則等の変更はないという。
またPGMは現在「ゴルフをする人に株主になってもらいたい」趣旨で、プレーの優待割引券を株主に配っている。平和に筆頭株主が代わっても上場は維持する方針なので、プレー優待がなくなる心配はなさそう。
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