ミズノクラシックで約2年半ぶりの優勝を飾った上田桃子。スランプといわれ、悩み苦しんでいたが、それを救ったのは母のチカラだった。
4年前の同大会で米ツアー初勝利を飾り、米ツアー本格参戦した桃子。この4年間、米国での生活はもちろん、コーチを江連忠からスティーブ・マクレイに変えるなど環境が激変。英語が話せないストレスも抱えた。
母・八重子さん(62)が語る。「米ツアーに行ったのはいいですけど、言葉を話せない桃子は辛かったと思います。私も1年目はずっと帯同しましたが、喧嘩ばかりで、一緒に行くのをやめた時期もあったんです。でも、今年の8月ごろ『やっぱり来てほしい』と言われて、近場のアジア開催の試合はついて行くことにしました。ただ、その少し前、桃子が『ゴルフやめようかな』と。私も『自分が後悔しなければいいよ』って。私にそんなことを言うのは初めてだったので、よっぽど辛かったんでしょう」
桃子は優勝会見で、「お母さんにやめようと言ったときに『(土俵際に)つま先でも立ってることが大事。逃げないならいい』と言われて、頑張れたんです」と話した。
母以外にも周囲に支えられた桃子。
「本当に恵まれているんですよ、桃子は。米国でも藍ちゃんや美香ちゃんが、よくしてくれて。苦しかった桃子の相談に乗ってくれ
ました」(母)
母娘は優勝後、賢島から名古屋までの帰りの電車で隣り合わせに座り、名古屋までの2時間の道中、4年間を振り返っていた。
大会2日目が誕生日だった母に優勝というビッグなプレゼントをした桃子。この感動劇が、今年の女子ツアーの平均視聴率で初めて10パーセントを上回る結果(関西11.2パーセント/ 関東9.8パーセント)を生みだした。
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