週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 1/3号
2012/12/26更新

今季は初優勝者が10人もいる!
来季、2勝目を挙げるのは?


2勝目の最右翼は河井?

 2011年の男子ツアーでの初優勝者はなんと10人(アマ1人を含む)。10年が3人、09年が2人だったから今季は初優勝者濫造の年だった。

 この原因はなんといってもベ・サンムン以外、複数勝利者がいなかったことに尽きる。09年、石川遼4勝、池田勇太は初優勝を含む4勝。10年は池田4勝、遼3勝。そして賞金王のキム・キョンテが初優勝を含む3勝。3人で10勝と荒稼ぎしていた。

 翻って11年を振り返ると賞金王のベ・サンムンが初優勝を含む3勝を挙げたが、池田は1勝。遼はなんとゼロ。初優勝者が多くなるのは自明の理だった。

 さて、その初優勝者の顔触れを見ると――。

 なんといっても韓国人の活躍が目立つ。ベ・サンムン、J・B・パク、ファン・ジュンゴン、チョ・ミンギュの4人。パクは29歳だが、ベ25歳、チョ23歳、ファン19歳といずれも若く、日本ツアーを足がかりに世界へ乗り出す勢いだ(ベはすでに来年の米ツアー参戦の資格を得ている)。

 ベは前述のように賞金ランク1位、そのほか平均ストローク2位をはじめ、他の部門も上位におり、キングの実力が証明されている。

 さて他の6人はというと、アマの松山英樹、プロでは河井博大、小林正則、諸藤将次、河野晃一郎の日本勢4人と豪州のK・バーンズの1人。

「ゴルフ人生の4日間だけ幸運に恵まれて勝つこともあるでしょう。それがメジャーなら極上の幸運。しかし、実力を示すにはやはり複数勝利が必要です。2勝して一人前。2勝目を挙げるような下地は、私は賞金額より平均ストロークを判断材料にしています」とは、あるゴルフ評論家。

 その初優勝組の平均ストロークだが、ベは別格として、最上位は河井の21位。加えて、河井はパーオン率も1位で、ショットが正確だったことを証明している。40歳ながら、早めの2勝目が期待できそうだ。

「バーンズ、諸藤、小林はドライビングディスタンスがそれぞれ1、2、3位。しかし飛ばし屋は勢いに乗ったら怖いものの、脆さもあります。一発屋に終わるおそれも……」(同)

 誰が先に2勝目を挙げるか、来季が楽しみだ。

 
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