週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
内容は紙雑誌掲載当時のものですので、詳細の状況等は変わっている場合があります。ご了承ください。

週刊ゴルフダイジェスト 1/24号
2012/1/16更新

2012年上達を目指す人へ。
いにしえの名手から考えるヒント

 2012年の年頭、「今年こそ上達!」の誓いを立てたゴルファーも多くいることだろう。計画倒れにならないために、上達に役立つ、いにしえの名手の名言を集めてみた。ラッキーセブンということで7個の至言をご堪能あれ。

「私はオールドマンパーを発見してから勝てるようになった」ボビー・ジョーンズ
(1902~1971)

 ご存知、球聖ジョーンズの有名な言葉。われわれアベレージゴルファーなら、パーをボギーに置き換えて、ボギー爺さんと仲良くしたほうがいいだろう。

「不安と緊張こそ、ゴルフゲームでの最高の調味料である」ベン・ホーガン
(1912~1997)

 稀代のボールストライカー、ホーガンは不安と緊張こそゴルフの醍醐味であるという。OBがある、池がある……いやだと思わず、発想を転換して、プレッシャーがあるからゴルフは楽しいと思えれば、リラックスしてショットできる、と説く。

「ベストを尽くして打て。その結果がよければ笑い、悪ければ忘れろ」ウォルター・ヘーゲン
(1892~1969)

 プロゴルファーのなかのキングと謳われたヘーゲン。失敗を後々まで引きずらないからこそ、吹っ切れたショットが打てる。どんなミスしたって、命をとられるわけではない。忘れてしまえばいいのだ。

「起こったことに敏感に反応してはいけない。やわらかくやり過ごす」中部銀次郎
(1941~2001)

 日本アマ6勝の“アマ界の貴公子”。ラウンドでは幸運、不運、さまざまなことが起きる。これに一喜一憂していたら精神状態を正常に保てない。バーディもトリもOBもベタピンも、起こったことに過敏に反応せず、やわらかくやり過ごす。アベレージにも響く、極上の名言だ。

「歌いながら、ハミングしながらスウィングするのさ」サム・スニード
(1912~2002)

“ボーンスウィンガー”、生まれた時からシルクのような滑らかなスウィングを持っているといわれたスニード。スウィングの型よりテンポ、リズムよく振ることが何より大事とスニードは説く。あまり型にとらわれると、テンポ、リズムは失われてしまう。スウィングは運動なのだから、歌うように、ハミングするように自然に振ることが一番大事、とスニードは語る。

「勝負に関する限りは、舌を噛み切っても口実や言い訳は唇にのせてくれ給うな」赤星六郎
(1898~1944)

 米国に留学し、日本のゴルフ普及に努めた赤星はエクスキューズ(弁解)、アリバイ(口実)を非常に嫌った。あらゆる言い訳がスポーツマンシップを壊すと主張。どんな事情でも、試合に出る以上はベストをつくすのが真のゴルファーであると論じた。

「基本を身につける前にスコアをつけようとするのは、歩き方を覚える前に走ろうとする馬鹿げた行為だ」ジーン・サラゼン
(1902~1999)

 初のグランドスラマー。貧しい境遇からキャディを経て、見よう見まねで自分のゴルフを築いただけに説得力のある言葉だ。

 
【関連記事】
2002/ 1/22 アマチュア主義貫いた日本ゴルフ界の至宝。日本アマ最多の6勝、中部銀次郎氏

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