「石川遼がマスターズに出場するには3月19日時点の世界ランクで50位以内が条件」などと最近、よく耳にする“世界ランキング”なる言葉。同じ成績でも、“試合の格”によって、選手が獲得するポイントが大きく異なってくる。昨年の優勝者に与えられたポイントを目安に、試合の格をチェックしてみた。
昨年男子4大メジャーの優勝者に与えられたポイントは100Pで、これが世界最高。日本最高ポイント、日本オープンの優勝者得点は32P。
意外なのは日本のツアーではメジャーのツアー選手権、日本シリーズの優勝ポイントが18Pと低いこと。日本オープンに続く高ポイントは、28Pのフェニックスや26PのVISAだった。世界のトップが出場するフェニックスやVISAのような大会は、格が上がりポイントが高くなるためだ。
また、優勝賞金が高いからといって格も高いとは限らない。カシオワールドは優勝賞金国内最高の4000万円だが、優勝賞金1500万円の関西オープンと同じ優勝16P。同等の格付けとなる。
ちなみに石川はWGCマッチプレーに出場が濃厚だが、この大会は優勝76Pとポイントが高く、出場するだけでもポイントが稼げる。2月16日からのノーザントラストも米ツアーではポイントが高い試合なので、石川が好成績をあげれば、世界ランクが跳ね上がる可能性が高い。
さらに、この2試合の結果次第では、優勝74Pと高ポイントのWGCキャディラック選手権の出場権も得られるため、より“50位以内=マスターズ出場”が近づく。
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