2012年完全復活を目指すタイガーに新たな騒動が持ち上がった。昨年まで6年間タイガーのコーチをつとめていたハンク・ヘイニーがタイガーに関する本を出版することになったのだ。
「元コーチの暴露本」という触れこみで話題の書籍は来月27日、アメリカとカナダで発売されるヘイニー著「ザ・ビッグミス」。内容の詳細は明らかになっていないが、技術書ではなく、タイガーを指導していた時期のエピソードを綴った本になるらしい。
ヘイニーは「私はゴルフの歴史を劇場の最前列で目撃してきた。私が目にしたもの、コーチとして観察してきた事実を皆とシェアしたかった。読者にとって興味深い内容になるはず」と語っており、暴露本というには大げさだが、タイガーとの生々しいやり取りや、決別のいきさつなどが書かれているのでは、と注目を集めている。
タイガーは世界でもっとも有名な人物のひとりだけに、関わった人々には通常厳しい箝口令が敷かれるが、ヘイニーは「タイガーとはコーチとして契約書にサインしたこともない。まして『これは口外しないように』といった誓約書を交わしたこともない」と強気。
確かにタイガーは以前からヘイニーに関しては「“コーチ”ではなく“一緒にスウィングを勉強している人”」という表現をしており、コーチ契約の書類にサインをしていないというヘイニーの言葉には信憑性がある。タイガーは元キャディのスティーブ・ウィリアムスにも昨年「黒いヤツ」呼ばわりされるなど人災続き。今回の本に関しては「信頼して一緒に仕事をしてきたのに、プロフェッショナルではない行為でとても残念。僕についての相手の一方的な本だし、読まない」と不快感を表している。
それにしてもキャディ、コーチと、次々と仕事仲間に裏切られるとは……。タイガーとしては、ゴルフで結果を出して相手を見返す“人生のリカバリーショット”をここらで放ちたいところだろう。
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