週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 2/14号
2012/2/6更新

ワトソンしか“昔の名前”が出てこない!
盛り上がらない米シニアが開幕

 米シニアのチャンピオンズツアー開幕戦、三菱電機選手権(ハワイ州・フアラライGC)は地味なダン・フォースマンが勝利したが、上位には同じように地味な選手が並んでいて、関係者は危機感を募らせている。

 フォースマンはレギュラー5勝、シニアも3勝目だが、勝ち星も期間をおいてだし、試合ぶりも派手さはない。2位のジェイ・ドン・ブレイクや3位タイのジョン・クックも地味を絵に描いたような小粒な選手。シニアの華である“昔の名前”、ビッグネームが見当たらないのだ。

「シニアツアーは極論すれば、大統領候補とも目されたほど絶大な人気のあったアーノルド・パーマーの顔見世興業の要素がありました。だから出場選手を70名ほどに絞って、予選落ちをなくしたわけです、パーマーが予選落ちしないように。パーマーがどんな順位であっても最終ホールまでプレーして、そこでスタンディングオベーションがあれば試合は盛り上がるのです」とは、米シニアツアーのTV解説もつとめた川田太三氏。つまりオールドファン向けのシニアツアーはパーマーのような“昔の名前”の余興的要素がないと盛り上がらないし、スポンサーもつきにくいというわけだ。

 ジャック・ニクラス、リー・トレビノ、カーチス・ストレンジなども現役引退し、米国人のビッグネームで残っているのはトム・ワトソンぐらい。

 シニア入りしてくる者のなかにはビッグネームもいるが、外国人ばかり。一昨年のフレッド・カプルスやトム・レーマンのような目立つシニアルーキーも今年はなし。

 とはいえ、“昔の名前”は一朝一夕ではつくれない。このままいけば64年生まれのデービス・ラブIII、70年のフィル・ミケルソンのシニアデビューまで待たねばならないだろう。

 
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