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「ゴルフ2・0」のニクラス
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世界最大のゴルフ用品ショー「PGAショー」。1月末に米フロリダで開催されたが、今年の様子はどうだった?
PGAショーに先立ち、オレンジカウンティナショナルの練習場で行われた試打デーで、一際目立っていたのがコブラ・プーマゴルフのブース。
ドライビングレンジには、オレンジ色のボールに、グリップがオレンジ色のクラブ。ゲストに振る舞われるドリンクカップまでが契約選手リッキー・ファウラーのテーマカラーオレンジで統一されたド派手な演出。そこに全米注目の女子プロ、弱冠16歳のレクシー・トンプソンがデモストレーションで登場し、注目を集めた。
翌日開催のPGAショーでは、テーラーメイドが大がかりなブースを出展。バーチャルゴルフやシミュレーターも多かった。
そんななか、話題となったのがジャック・ニクラスの「ゴルフ2・0」という講演。
「ゴルフ2・0」とはここ数年減り続ける米国内のゴルファー人口(データでは05年に3000万人だったゴルファー人口が11年には2610万人に減少しているという)をどうにかして増やそうという活動の総称。
ニクラスは「競技時間が長い、プレーが難しい、コストが高いことがゴルフ人口減少の3大要因である」と指摘し、12ホールのラウンドや8インチカップ(約20センチ・通常のカップの約2倍)の導入などを提唱。根本的にゴルフをやさしくして、より親しみやすくすることで、女性や子どもなどゴルファーの底辺を拡大していこうと提案している。こうしたニクラス案には、PGAだけでなくUSGAも賛同。歩調を合わせ、ゴルフ界を挙げてこの問題に対処しようとしている。
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