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恒例のスキー合宿で体をいじめ抜いた遼。ヘトヘトだけど満足
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ファーマーズインシュアランスを13位タイで終えて、わずか10日間の一時帰国中、石川遼は新潟県湯沢町で毎年恒例のスキー合宿を強行した。
忙しい合間を縫って行う合宿なのだから、さぞかしスウィングづくりに直結するものかと思いきや「スウィングは無酸素運動。クロスカントリーは有酸素運動なので」意外にも直結しないと石川はいう。
もちろんメリットもある。クロスカントリーの細い板を履いての長距離走やインターバルダッシュの繰り返しでバランス能力向上、体幹強化、心肺機能アップが期待できる。
4日間の合宿で遼が走った距離は約50キロ。「1、2年前のズボンはギリギリ入るぐらい。ポロシャツも小さく感じる」という限界まで鍛え抜かれた肉体には、普段使わない筋肉や神経への“刺激”が大切だ。そこに雪上トレーニングを行う意義があるという。
とはいえ、マスターズまであと2カ月。出場権獲得のボーダーライン(世界ランク50位)にいる石川にとっては、せっかくのオフなのだから、次の試合に備えて静養していたほうがいいのでは?
「自分の場合はリラックスとかは必要ないと思う。常にピリッとしている方が、いいというのは医学的にも証明されてるみたいなので」(石川)
石川は定期的に行っている身体測定で、副交感神経の数値が非常に高いことが判明したという。緊張時や活動時に働く交感神経に対し、副交感神経はリラックス時に働く。つまり石川は緊張しても普段通りの実力を発揮しやすい性質ということ。これまでの土壇場での数々のミラクルプレーを思えば納得できる部分もある。
雪山合宿で打球練習から離れていた不安はあるが、「基本的にゴルフのことは忘れていない。ゴルフは職業でもあるし本能。合宿は全身の筋力アップになった」と大満足の様子。
合宿の成果は今週開催のノーザントラストオープンで発揮されるはずだ。
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