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かつてはひげがトレードマークだったペイビン(87年)
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全米オープンを含むレギュラーツアー15勝を挙げながらチャンピオンズツアー入りしてからなかなか勝てなかったコーリー・ペイビンが、シニア3シーズン目にして初優勝を飾った。
ペイビンが勝ったのは今季2戦目のアリアンツ選手権。日本でもお馴染みピーター・シニアとのプレーオフ1ホール目で3.5メートルのバーディパットを沈めると、万感の思いを込めた握り拳のガッツポーズ。
「シニア入りしてからずっと勝利に飢えていた。勝ちたくてしかたがなかったから本当にうれしい」と思わず瞳を潤ませたペイビン。
飛距離はないがフェアウェイウッドとロングアイアンを駆使し、世界ランキングでは80年代後半から90年代後半にかけ150週以上トップ10をキープ。ライダーカップの米チームキャプテンを務めた経験もある大物が、これほど1勝に感激するとは。
勝利の決め手となったのは最終日14番パー3のスーパーパーセーブ。ティショットを曲げて林のなかのベアグラウンドに打ち込みながら、そこから8番アイアンを逆さまに握り、左打ちでアプローチ。ピンそば1.5メートルに寄せ、これを沈めてパー。これには同組で回ったマーク・カルカベッキアが「100万回に1回あるかどうかのスーパーセーブ」と脱帽した。
ところでレギュラー時代はヒゲにクルクルパーマの長髪がペイビンのトレードマークだったが、最近はきれいさっぱりヒゲも落とし、白髪まじりの頭髪を短く刈ってイメージチェンジ。03年に再婚した東洋系のリサ夫人ともラブラブなのだとか。1勝して肩の荷を下ろしたペイビン。今後、さらに活躍しそうだ。
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