いわゆる高反発クラブが禁止になってから丸4年が過ぎたが、愛用者はいまだに少なくないようだ。現在でも一部のメーカーが製造しており、需要があることはわかるが、大手メーカーの人気モデルはすべてルール適合ドライバー。高反発愛用者はどうしても選択の幅が限られてしまう。そんなことから、「適合市販モデルを高反発に改造します」というチューンアップがひそかなブームを呼んでいるという。
「去年1年間だけでも約150本の注文がありました」というのは埼玉・所沢のコーヅゴルフの代表、神津敏明氏。方法は単純で、フェース面を研磨して肉厚を薄くするというもの。高反発化が追求された時代、各社ともフェースの肉薄化競争を繰り広げたように、薄いほど反発が増し、初速アップする。高反発の時代は1.5~1.6ミリのフェース厚のモデルもあったが、適合モデルは3ミリ前後が普通である。これを研磨によって薄く削ることで反発を上げようというわけだ。
神津氏によると「20ヤード近くも飛ぶようになったというお客さんもいます」とのこと。
もちろん、研磨すればヘッドは軽くなる。最大で12~13グラム軽くなり、そのためのバランス調整や、消えてしまったスコアラインの彫り直しなどを含めると、費用は2万円前後。
もちろん競技などでは使えないが、プライベートで使うぶんには特に問題はない。新しいドライバーに買い替えたらすぐに持ち込んでくるゴルファーも多いという。
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