WGCアクセンチュアマッチプレーの1回戦で、見事な逆転勝利をあげた石川遼。これで世界ランク50位以内が条件のマスターズ切符をグイっと引き寄せたかのように見えたが、2回戦では惜しくも敗れため、オーガスタへの道はかなり厳しいものになってしまった。
ノーザントラストで予選は通過したものの下位に低迷して終わり、石川の世界ランクは53位から56位とダウン。起死回生の意気込みで臨んだのが、先週のマッチプレーだった。
マッチプレーは世界ランク上位64人しか出場できないため、マッチ1勝の価値は高い。ここで2勝すれば石川はランク50位以内、3勝すれば確実に40位台前半になると見られていた。
1回戦の相手はビル・ハース。ランク12位、昨年のフェデックスカップ覇者で、大会前のノーザントラストで勝ったばかりという上り調子の格上を大逆転で下す金星を挙げた石川。しかし、99年全英チャンプのポール・ローリーと当たった2回戦は1ダウンで敗退した。
1回戦突破だけでは、石川のランク50位以内入りは微妙。3月8日から開催のWGCキャデラック選手権は2月27日に発表されるランク50位以内が出場の条件になるため、出場できない可能性が高く、3月22日からのアーノルドパーマーの出場もランク50位以内が条件だといわれている。
そうなると、3月26日時点で世界ランク50位以内、というマスターズ出場の条件をクリアするには、3月15日からのトランジションズが石川の正念場となる。
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