週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/20号
2012/3/12更新

お疲れさん、アレンビー。
8ホールの長いプレーオフでハーが勝利

 先週行われたマヤコバクラシックは、米ツアーながら、アクセンチュアマッチプレーのいわば“裏試合”。世界ランク上位の表看板選手たちはマッチプレーに出場、マヤコバではチャンスをつかもうと若い選手たちが目の色を変えていた。

 優勝したのは21歳の新鋭ジョン・ハー。それも史上2番目に長い8Hプレーオフの激闘を制してのものだ。相手はベテラン、ロバート・アレンビー。アレンビーは2打差をつけて迎えた最終ホールでダボを叩く無念。ハーに並ばれ、18番パー4と10番パー3の繰り返しで行われたサドンデスのプレーオフ。アレンビーは8ホール目で力尽き、11年ぶりの勝利はおあずけとなった。

 ハーは韓国系米国人。ニューヨークで生まれ、韓国と米国を行き来しながらゴルフ修業、今年がツアー初参戦、5試合目での快挙だった。やはり8Hの長丁場は若さに凱歌があがったのだろうが、ここでちょっと過去の長いプレーオフの歴史をひもとくと――。

 49年、モーターシティオープンは、プレーオフで11H戦ったと記録に残っている。しかしながら勝者は2人(ケリー・ミドルコフ、ロイド・マングラム)併記されている。ン? つまり11H戦ったが「by mutual agreement」(相談のうえ)で、優勝は分け合おう、ということになったというのだ。何とも牧歌的時代ではあった。

 日本ではどうか?

 76年、ペプシウイルソン(宇部CC万年池)。ピーター・トムソン、ブライアン・ジョンーズ、グラハム・マーシュ、の豪州勢と日本の宮本省三の4人での争い。1ホール目で宮本が、4ホール目でジョーンズが脱落。その後、トムソンとマーシュは延々と10H一騎打ち、最後は全英オープン5勝のトムソンの貫禄勝ち。つまり決着がついたのは14ホール目であった。プレーオフ開始から3時間15分が経過、両者ともその日、予定していたマニラに行く飛行機に乗れなかったというオチまでついた。

 
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