週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 3/20号
2012/3/12更新

楽天バッターが実践する1600球打撃。
じつはデーブ考案のゴルフ発、練習法だった

 プロ野球キャンプで、楽天イーグルスの打撃練習法が注目された。今季から一軍打撃コーチに就任したデーブ大久保発案のアイデアなのだが、その練習法、実はゴルフからヒントを得たものだった。

 話題の楽天の練習法。320球の打ち込みを5セットに分けて行ったり、カーブを投げるマシーンでは600球、ひたすら球を打ち続けたりすることもあるという。たくさん打ち続けることで、手や腕に力が入らなくなり、手打ちできなくなるからだ。

 大久保コーチは、「プロ野球選手はみんな天才。心筋系が発達しているから、手先だけでボールに反応できてしまう。だからヘンなクセがつかないように、手打ちより下半身主体で振れるバッティングを目指し、この練習法を考えました」

 プロ野球選手からプロゴルファーに転向した経歴を持つ大久保は、一時は男子ツアーにも出場し、PGAティーチングプロB級インストラクターの資格を持っている。

 週刊ゴルフダイジェスト誌でもおなじみのコーチ、井上透の指導を受けながら、スウィング理論も学んだ。そんなプロゴルファー経験から、野球の打撃練習にゴルフを取り入れたのだ。

「プロゴルファーのスウィングは、腕の動きがゆっくり見える。アマチュアは逆に速く見えますよね。プロは手より下半身を使えているから、そう見えるのです。だから、握力がなくなるまでバットを振らせて、体幹主体の理想的なスウィングを作っていくのです。ゴルフもバッティングも同じと選手たちに説明したら、すぐ理解してくれました」

 大久保は「ゴルフでも、手や腕を疲れさせるまで素振りしたりボールを打ったあと、50球程度打つだけで、スウィングは見違えるほどよくなるはずです」と語る。

 オープン戦が始まり、月末からはシーズンがスタートするプロ野球。楽天選手のバッティングに注目しながら、練習場で大久保練習してみてはどうだろう。

 
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