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イエローカード初適用という、うれしくない記録に残ってしまったフォン・シャンシャン、イ・チヒら
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早くもその効果が出たようだ。何のことかというと――。日本女子ツアーで今年からスロープレー撲滅のため採用されている「イエローカード」制が、2戦目のプロギアで初めて適用されたのだ。
大会2日目の9番ホール。トップ(1組目)スタートのフォン・シャンシャン、イ・チヒ、山村彩恵の組が競技委員からイエローカードを出された。しかし、その警告が功を奏し、3人ともスロープレーの罰は受けなかった。
「“噂のイエロー”だと少し動揺しましたが、自分のプレーをと気持ちを切り替えました」(山村)。
もう一度、イエローカード制をおさらいすると、前組との間隔が14分開く、またはパー4でティグラウンドに立ったときに前の組がそのホールを終えていた場合に、イエローカードが警告として提示され、プレー時間が計測されることになるというもの。
さらに、今年から前の組がいないトップの組が遅れないように、9ホールのプレー時間に基準を設け、スタート前に伝えられるようになった。このプレー時間、コースの難易度やその日のコースコンディションによって毎回変わる。
この制度について評価するのは、メジャーでの競技委員も体験した川田太三氏。
「前組との間隔だけだと、1組目にはイエローカードが出されない上、もし最初の組がスロープレーなら、全体が遅くなっても間隔が開かずイエローカードは出ない。私は1組目に激励の意味で、『1分早めて』ということがあります。あとの組がそこについていけば全体がスピードアップしますから。ともかくイエローカード制はいきなりペナルティではなく、“プレーファスト奨励”の意味合いもあるので大賛成」
もっともプロギアでは、カードを出された1組目は、その日設定された規定時間を守れたが、1ラウンドで6時間以上かかった組もあったという(イエローカードは出されていない)。トップは早くても、遅れる組がまだ出てしまう女子ツアー。これからさらなる制度改正の必要があるようだ。
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