ジョー・ラカバがタイガーの新キャディに就任して半年。アーノルド・パーマー招待でようやくコンビでの初優勝が実現、オーガスタでもタッグを組んだ。
タイガーのキャディといえばスティーブ・ウィリアムスが有名だが、昨年7月にタイガーが決別を言い渡し、その後スティーブはアダム・スコットの専属に就任。翌月に、すぐさまスコットの優勝をアシストして大喜びした。
しかしスティーブは忠誠を尽くしてきた元ボスに対して「一方的に解雇された」と恨みたらたら。昨年末には、「あの黒いヤツ」(タイガーのこと)と公の場で人種差別発言まで飛び出した。さすがにその発言はすぐ撤回したが、両者の溝は深いようだ。
そして、そのタイガーが昨年10月新キャディに指名したのが元フレッド・カプルスのキャディで、最近はダスティン・ジョンソンのバッグを担いでいたラカバ。
「長年彼のことは知っている。二人三脚で戦うのが楽しみ」と惚れ込んでの起用だった。
「ダスティンに辞めると告げるのは難しかった。でもタイガーから頼まれたら断れないさ。だって相手はタイガーなんだから!」(ラカバ)
ラカバは92年にカプルスがマスターズに勝ったときにもキャディを務めている。スティーブのように自己顕示欲が強いタイプではなく、タイガーのプレーがギャラリーによく見えるように練習場ではしゃがむ気遣いをするタイプだ。
ラカバとのコンビで2年半ぶりの復活Vを挙げたのと同じ週、奇しくもシニアツアーで元雇い主のカプルスが優勝し、ラカバは二重の喜び。コンビの未来は明るそうだ。
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