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大江のパター、中尺で勝ったのは05年のさくら以来
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2011年全米プロに勝ったキーガン・ブラッドリーやフレッド・カプルス、アダム・スコットといったトップ選手が使用。もはや欧米ツアーでは市民権を獲得したかに見える中・長尺パター。このパターの是非をめぐって選手間で激しい論争が繰り広げられていたが、この度R&A(英国ゴルフ協会)が見解を発表した。
R&Aのピーター・ドーソン会長は、今年の全英オープン(ロイヤルリザム&セントアンズ)の記者発表の際、「パターのアンカーリング(体の一部にグリップエンドを固定する動作)の正当性を検討中」と発表した。
ただ、R&Aはパターの長さに言及しているわけではなく、アンカーリングに正当性があるかどうかを問題にしているわけだ。つまり、仮にアンカーリングが認められなくても、体の一部にグリップエンドを固定しなければ中・長尺パターを使用しても問題ない、という解釈が成り立つ。
中・長尺パターはその長さよりも、アゴやみぞおちにグリップエンドを固定する、そのストローク法に問題があるとされてきた。ここにきてR&Aがアンカーリングの是非について検討を始めたというわけだ。これにはR&AだけでなくUSGA(米国ゴルフ協会)も歩調をあわせ、「長さを制限するより、ストロークの方法のルールを修正することによる対策が、たぶん2016年1月の次回ルール改訂に含まれるだろう」(ドーソン会長)と述べた。
世界のゴルフルールは4年に一度、オリンピックイヤーに見直される。R&Aはリオ五輪が開催される16年、この問題にケリをつけるつもりのようだ。
裏を返せば、それまでは中・長尺パターでアンカーリングしても問題ないということになる。また、規制される場合でも、事前通知があるそうだ。
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