週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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メジャーなのにあっさり54ホールに短縮。
ミソつけたサロンパス

ギャラリーのために託児所も設けられた

　4日間競技ながら、大会初日が中止となり、54ホールに短縮されたサロンパスカップ。降雨のため約3時間半中断の末に、中止が決定した。月曜日に予備日を設定している公式戦にもかかわらず、なぜ、サスペンデッドではなく中止にしたのか。

　大会実行委員長の小林洋子LPGA副会長は「予備日はあくまで大会成立のためのものですから」と答えるにとどまった。たしかに大会概要には「競技は54ホールで成立。期間中に54ホール消化できない場合は、原則として予備日を使用（抜粋）」との一項がある。

　こうしたなか、関係者の間では初日をサスペンデッドにし、予備日を使ってでも72ホールにするか、初日中止にして54ホールにするかで激しい議論が繰り広げられたが、予備日は54ホールできなかった場合に使用するという原則では、競技短縮は当然の結論だった。

　サスペンデッド続きで、予備日使用は当たり前という米女子ツアー経験豊富な小林浩美会長は72ホールを決行したい様子だったといい、選手からも72ホールを望む声が出ていたという。ツアーのレベルアップのためにも、安易に競技短縮に流れず、公式戦では1日27ホールするなどして、72ホールの競技をできる限り目指すべきだったのではないだろうか。

　ゴールデンウィーク最中、5月5日（土）こどもの日には、大会史上最多となる1万3704人のギャラリーが開催地・茨城GCを訪れた。初の試みとして託児所を設置、好評を博すなど、運営アイデアも光った大会。これでしっかり72ホール行われていたら、いうことなしの大会だったのだが……。

　
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