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谷口塾長が手本を示した格好
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今年のオフは松村道央、諸藤将次、上田桃子、藤本麻子ら男女プロたちに乞われて宮崎で40日間もの“激辛塾”を開講。若手とともに合宿で切磋琢磨した谷口徹が、日本プロ選手権の優勝で、ようやくその存在感を見せつけた。スタートダッシュに失敗、得意の“ビッグマウス”も影をひそめていただけに、優勝後は絶好調の谷口語録も炸裂した。
昨年の賞金王ベ・サンムンが主戦場を米国に移したと聞いて「今年は俺だな」と谷口は自身3度目となる賞金王達成を視野に入れ今シーズンを迎えた。
しかし、開幕から19位タイ、30位タイ、そして前週の中日クラウンズで予選落ち。悪天候でサスペンドになった日本プロ初日、暫定首位に立ちながらも「練習は裏切らないはずなのに、裏切った。練習しすぎて自信を失った」とさすがのビッグマウスもコースのように湿っていた谷口。「イメージしたのと、まったくかけ離れた球が出る」「イップスにかかったのかも」「合宿では見ているだけとはいかず、ついつい打ちすぎた。お陰で調子が狂った」と、どうにも愚痴っぽい。
9アンダーで2位に3打差をつけた2日目も「ミスが多すぎてがっかり。アンダーでまわった気がしない」と不満が口を突く。
が、76とスコアを崩しながらも2打差で首位を守った3日目になると、一転して「自分のゴルフができた」と笑みを浮かべた谷口。
最終日、一時は薗田峻輔に首位タイに並ばれ、最後は深堀圭一郎に1打差に迫られながらも、得意の小技で凌いでみせた。
「ショットさえよければ、薗田くんなんかとは、ショートゲームのレベルが違う」と若手の追撃を一蹴。
昨年は腰痛で棄権した日本プロ。「去年は欠席したようなものやから記憶にない。僕のなかでは2連覇」。さらに「賞金王は02年、07年と5年周期なので、今年は年始から賞金王と思っていた」と、谷口は復活のビッグマウスで締めくくった。
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