“第5のメジャー”プレーヤーズ選手権でマット・クーチャー(33)が優勝を飾った。世界ランク1位のローリー・マクロイが予選落ちし、タイガーは不調。本命なき戦いを地道なプレーで勝ち抜いたクーチャーってどんな人?
2年前、たった1勝(ザ・バークレイズ)で米賞金王に輝いたクーチャー。背は193センチと高いが地味な印象。そんなクーチャーだが、97年には全米アマに勝ったエリートゴルファーだ。しかし名門ジョージアテック大卒業後、プロ転向せず、銀行に就職。「もっと自信をつけてからプロになっても遅くないと思った」
アマ時代はショートゲームがうまい選手という印象だったが、ここ数年はスウィング改造で飛距離が伸び、ショットメーカーへの転身をはかってきた。
何より印象的なのがラウンド中のあの“笑顔”。いつもニコニコしていてツアー仲間から「彼が怒ったのを見たことがない」といわれる温厚な性格で人望も厚い。しかし本人は「どんなときもポジティブな気持ちで臨もうって考えているだけ。それに好きなゴルフをやっているんだから、笑顔になるのは当たり前でしょう」とスマイル。
2年ぶりツアー通算4勝目を挙げたプレーヤーズ選手権の最終日は母の日だったが、常に笑顔を絶やさないプレースタイルは子どもの頃、クラブを握るきっかけをつくってくれた母メグさんから「好きなら思いっきり楽しみなさい」と口癖のようにいわれた影響だとか。
「母の日に、妻と2人の息子の前で勝てるなんて本当に特別な気分」と満面の笑みで子どもを抱き上げギャラリーの声援に応えたクーチャーは、勝負師というよりも、よきマイホームパパのようだ。
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