5月15日に本土復帰40年を迎えた沖縄。米軍キャンプ瑞慶覧(ずけらん)内にあり、かつて在日米軍専用だった泡瀬(アワセ)ゴルフ場の跡地は、いまどうなっているのだろう。
2010年8月に返還された泡瀬ゴルフ場。県の防衛局が原状回復を行い、このほど土地引き渡しがされて、いよいよ跡地利用の具体的施策が進んでいる。
地権者でつくる中城村アワセ地区整理組合設立準備会(吉村正夫委員長)は、造成工事などの区画整理事業に向け、竹中土木、地元業者によって構成される共同企業体(JV)と基本合意した。
業務代行制度に基づき、これからはJVが区画整理業務を代行。48ヘクタールの敷地管理や、跡地利用の目玉となる複合型商業施設イオンモールの建築設計などを調整し、事業の施工計画書を作成することになる。「一部地主の反対はあったようだが、跡地利用の手続きはおおむね順調に進んでいる」(地元弁護士)
準備会は環境変化影響評価や都市計画などの行政手続きを今年10月ごろに終え、そののち、組合認可を申請する方針。組合が認められれば、改めてJVと業務代行契約を交わし、建設事業に着手する予定だという。
地元業者のひとつ國場組・國場幸一社長は「嘉手納以南の基地返還のモデルケースとなるようなまちづくりに協力したい」と地元新聞にコメントした。
泡瀬ゴルフ場のメンバーだった、本誌「FORE!」欄執筆の作家の伊佐千尋氏は「当時は日本政府も知らないような情報が飛び交っていて、貴重な体験をさせてもらいましたが、それにしてもゴルフ場の返還が遅すぎました。わたしは返せるところから返してもらおうという意見ですが、米軍は既得権にしがみつきすぎ。もちろん返還されたら、即、住民のために使うべきです」
ぜひ、そうなってほしいものだ。
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