週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 6/12号
2012/6/4更新

「めっちゃうれしいでぇ!」
大阪弁操るナゾの韓国系米国人チョイが初V


アルマーニのジャケットを授与され、ノリノリでポーズをとるチョイ。トレードマークの金髪は「気分転換」

 とおとうみ浜松オープンは、韓国系アメリカ人のJ・チョイが、最終日5打差をひっくり返す大逆転でツアー初勝利。いったいどんなプレーヤーなんだろう。

 チョイの生まれは韓国。ゴルフは学校に行く前の朝の運動として、母親と練習場でボールを打つことから始めたという。12歳でゴルフ修業のため単身渡米。2年後には両親も移住し、息子をサポート。韓国では典型的なパターンだ。

 米国籍も取得し、ニューメキシコ大学卒業後、プロ転向したものの米ツアーへの参戦はままならず、ミニツアーで腕を磨いた。来日したのは09年。日本ツアーQTで3位に入り、10年から本格参戦、現在に至っている。

 私生活でもすっかり日本にとけ込んでいる。流暢な大阪弁を操り、勝利した時も「ほんまめっちゃうれしいでぇ!」と、はしゃいだ。言葉はチョイが所属するタラオCC(滋賀県)の寮生活で培われたものだという。同コースの上田総支配人は米国留学もあり、「最初は英語でやりとりしていましたが、日本でやるなら絶対、日本語でといって。でも私が関西弁ですし、ウチには20人ほどの研修生がいるんですが、彼らにもまれるうち、すっかり大阪弁に。性格はやさしく、義理人情に篤い男です」とベタボメ。

 義理人情に篤いといえば、昨年から契約したヤマハの地元である浜松で勝利したことを、本人が何よりうれしがっていたことでもわかる。優勝した次の週のダイヤモンドカップのプレスルームにはチョイからの「感謝の気持ち」との張り紙とともに、差し入れのクッキーが置いてあった。

 やさしくて強い韓流ゴルファーがまた1人、日本勢の前に立ちはだかる。

 
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