2009年に新設されたゴルフウィークナショナルプロツアー(米国)を主戦場に戦う無名プロ、ライン・ギブソン(豪)が石川遼の記録を抜いて、世界最少スコアの「55」をマークした。
現在ギネスブックに認定されている世界最少スコアは、2年前に石川遼が中日クラウンズでマークした「58」。この記録を一気に3打縮めたのがライン・ギブソンだ。「55」の世界記録が飛び出したのは5月12日のこと。米オクラホマ州リバーオークスGC(パー71)で2イーグル、12バーディの16アンダー。アウト29、イン26のスコアだった。
ギネス記録の認定には全長が6500ヤード以上であることが条件だが、リバーオークスGCは6850ヤードなので条件を満たしている。
ゴルフウィークツアーは、PGAツアーを目指す選手たちに門戸を開く、いわば2軍ツアー。その賞金ランク12位につける26歳のギブソンは「いったい何が起きたのか、自分でもちょっと……」と戸惑いを隠せず「とにかくパットがすべて入ってくれた」とアンビリーバブルなラウンドを振り返った。
同伴プレーヤーのエリック・フォックスは「彼はすべてのホールで絶好のポジションをキープして、すべてのパットをねじ込んだ。完璧なゴルフだった」と大絶賛。
ギブソン本人はツイッターで「最近、皆さんから注目されてありがたい。でも55で回った日は本当にクレイジーな1日でした。その後は、ラウンドだけじゃなくインタビュー数もクレイジーです」と明かす。どうやら早く元の平穏な日々に戻りたいと願っているようだ。
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