先のクラウンプラザ招待で07年マスターズチャンプのザック・ジョンソンが2年ぶりの優勝を飾った。だが実は、まさかのチョンボで優勝がふいになるところだったのだ。
1・5メートルのウイニングパットを決めると、妻や関係者と抱き合い優勝の喜びを爆発させたジョンソン。2週連続優勝を狙ったジェイソン・ダフナーとの一騎打ちを制し、3打差の見事な勝利……のはずだった。ところがその直後、ザックの2打罰が発覚。最終ホールはパーではなくダブルボギーに訂正され、3打差の楽勝が実は1打差の辛勝だった。
というのも、ザックは最終ホールのグリーン上で、ボールマーカーをズラす処置をしていたのだが、ボールマーカーを元に戻さず、そのまま打ってしまったのだ。
2年ぶりの優勝に舞い上がったのかツアー通算7勝のベテランがまさかのチョンボ。スコアカードを提出する前に気づいたからよかったが、そのままだったら過少申告で失格になっていたところ。「この優勝をひと言で表すと『ラッキーだった』に尽きる」と苦笑いのザック。
つい最近も、全米オープン日本最終予選のプレーオフでリャン・ウェンチョン(中国)が同じミスで2打罰を受け、メジャー出場権を逃すハプニングがあったばかり。タイガーはこうアドバイスする。
「ボールマーカーをズラすとき、僕は必ずコイン(マーカー)を裏向きにする。誰にだってチョンボはある。でも、なにか決めごとを作っておけば間違いがないから」
ボールマーカーの戻し忘れにご注意を。
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