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このガッツポーズが見たかったんです
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4年ぶりにタイガーの“アッパーカットポーズ”が飛び出した。舞台はジャック・ニクラスがホストを務めるメモリアルトーナメント。「ニクラスの庭」でタイガーが御大に並ぶ歴代2位のツアー通算73 勝目を挙げた。
3月のアーノルド・パーマー招待で復活優勝を飾ったものの、その後マスターズでは40位タイ、ウェルズファーゴでは予選落ちと今ひとつパッとしなかったタイガーだが、メモリアルでは最終日に4打差を引っくり返して大会5勝目をゲット。その2週間後に迫った全米オープンに弾みをつける73勝目をものにした。
「ジャックのトーナメントで、彼に並ぶ73勝目を挙げることができたなんて、最上級に特別な気分だ」と笑顔全開のタイガー。
見せ場は最終日16番パー3。ティショットをラフに外したタイガーのセカンドショットは池に向かって打つ難しいアプローチ。「ライが悪かったのでカットに入れた」ロブショットはやわらかくグリーンをとらえると、絶妙なタッチで転がりカップに吸い込まれるチップインバーディ。ミラクルな1打に、08年全米オープンでメジャー14勝目を挙げたとき以来のド派手なガッツポーズを繰り出した。その1打で首位に並びかけ、最終18番のバーディでとどめ。
18番グリーンサイドで勝者を出迎えたニクラスは、まるでわが子を慈しむかのような慈愛に満ちた表情で「よくやった」を連発。「16番のチップインは素晴らしかった。優勝争いのプレッシャーのなか池に向かって下りの難しいショットをあれほど上手くやってのけた選手を見たのは初めてだ」と手放しで後継者を祝福した。
ニクラスが73勝を挙げたのは46歳のとき。それより10歳も若い36歳でニクラスに並んだタイガー。次なる目標は、やはりニクラスが持つメジャー18勝の記録だろう。14勝目以降、長い足踏みが続いているが、パーマー招待Vの翌週のマスターズ惨敗のように、今週の全米オープンでは気負いすぎないといいのだが。
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