36歳のタイガー・ウッズがAT&Tナショナル優勝で今季3勝目。158ページの特集でも紹介したが、米ツアー通算74勝とし、不可能だといわれていた歴代1位、サム・スニードの82勝へあと8勝と迫った。
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ニクラスの持つ、メジャー最多優勝記録18勝まであと4勝だ
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タイガーが完全復活したのかについては「本物ですね。ここ数年見られなかったミラクルが今年は起きているのが証拠」と、テレビ解説者の佐渡充高氏は語る。
例えば、2勝目のメモリアルトーナメント(ミュアフィールドビレッジGC)。最終日の16番、奥からのチップインや今回(コングレッショナルCC)の3日目、6番でのチップイン。「圧巻は最終日最終ホール(523ヤード・パー4)の2打目。池が左からグリーンをほとんど囲んだ状態。首位にいれば、普通、安全に手前に落としますよ。ところがタイガーは果敢にピンハイを狙ってつけた。このショットを見て、全盛期の強さに近づいてきたと確信しました。復活ですね」(前出・佐渡氏)
ちなみに、タイガーの過去74勝を振り返ると、最も多く勝ったコースは全米やビュイック招待のトーリーパインズと、ベイヒルの7回。続いてミュアフィールドの5回。
ベイヒルはアーノルド・パーマー招待と、パーマーの名を冠す大会。ミュアフィールドは帝王ジャック・ニクラスの主催するメモリアルの開催コースだ。タイガーが敬愛する二人の大会であり、タイガーはコースというよりこの大会に“燃える”ようなのだ。
では、全英オープンとの相性は? 今年の舞台、ロイヤルリザム&セントアンズの全英にタイガーは2度(96年、01年)出場しているが、22位、25位と低迷している。
「3勝しているものの、ほかのメジャーに比べ全英とは相性が悪い。原因は風でしょう。ヘッドスピードが速すぎて、スピンのコントロールが難しく、風の抵抗を受けるのです。オールドコースで勝ったときは無風が奇跡的に続きました。今回も天候次第でしょう」と佐渡氏。結果はいかに?
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