週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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公立初の高井戸中ゴルフ部が
35周年

日本で初めて公立中学にゴルフ部を作った杉並区立高井戸中学校で、在校生、OBらが集まりその創部35周年記念式典がこのほど行われた。

創部に尽力し、部活の場を提供してきた近隣の練習場、ハイランドセンター会長の内藤裕義氏は「学校内でこのような周年記念行事が行われるのは初めてのこと」と感慨一入の様子。「ゴルフはマナーなどを通じて人間形成にも有意義。できれば体育の授業にも取り入れてほしい」というのが創部から内藤氏が一貫して掲げる持論だ。しかし、ゴルフ部ができた直後に部活の様子が新聞に掲載されると、「公立の中学で、子どもにゴルフなど贅沢させるのはもってのほか」と抗議の電話が相次ぐほど。まだ世にゴルフに対する偏見が満ちていた時代だった。

その後、北海道の北広島市立西部中学や町を挙げてゴルフ教育に取り組む多古町立中学など、ゴルフ部を作る公立中学もあったものの、まだまだその数は少ない。

ところが近年、少子化の影響で事情が少し変わってきた。たとえば静岡県富士宮市の井之頭中学では、全校生徒数が30人以下に減ってしまったために、ソフトボールや野球といった団体競技のメンバー確保が難しくなり、昨年から体育系の部活を個人競技へとシフト。その一環としてゴルフ部が作られたという。

ゴルフは生涯スポーツ。しかもマナーを通じて人間形成にも役立つ。練習施設や指導者の育成など課題は多いとはいえ、もっと教育現場にゴルフが取り入れられてもいいだろう。

　
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