夏の甲子園は8月8日開幕。東東京の代表は成立学園に決まったが、同地区で4回戦進出と健闘したのが開成高校だ。東大合格者日本一の“あの開成”の野球部は、夏の予選前、練習にゴルフを取り入れたというのだ。
野球部を指導する青木秀憲監督は東大卒の頭脳派。大会前、選手たちのバッティング練習の様子を見ていて「何人かの選手のスウィングで、上半身だけが先に回ってしまうのが気になっていたんです」。そこで下半身リードのゴルフが、バッティングの手打ち解消にも役立つのではないかとひらめいたのだという。
生徒数人に理論を説明し、「ゴルフの練習をやってみたら」とアドバイス。青木監督は同行しなかったが、実際に5人の選手がゴルフ練習場でアイアンを打ってみたという。
その後、生徒の一人のヘッドの遅れが解消されていることに気づいた青木監督。ゴルフ練習のおかげかどうかは不明だが、調子が上がったことは確か。その選手の打順を3番に上げたところ、ヒットを連発し、勝利に貢献したそうだ。
始めたばかりで「まだ試行錯誤中」という開成高校のゴルフ練習。しかし、青木監督は3年生が抜けたあとの夏合宿にも3、5、7番アイアンとプラスチックのボールを持参。バットでは意識しにくい“打面”を意識させるべく、練習に取り入れている。
【関連記事】
2012/ 8/ 7 公立初の高井戸中ゴルフ部が35周年
2012/ 3/20 楽天バッターが実践する1600球打撃。じつはデーブ考案のゴルフ発、練習法だった
2012/ 5/ 1 倉本考案のアイデア練習で「当たらなかった」佐伯が復活V
|