東日本大震災から約1年半。地震や原発の影響が大きかった福島県のゴルフ場の現状を調査した(8月15日現在)。
リベラルヒルズGC(富岡町)は警戒区域内、クレステージCC(楢葉町)は、避難指示解除準備区域内で、休業中。コースに地割れなど大きな被害があったいわきGC(いわき市)は昨年9月に営業再開を断念し、閉鎖を決めた。新たいらCC(いわき市)、田人CC(同)も閉鎖。サンフィールド二本松GC岩代C(二本松市)も「当面休業」。
一方、いわきプレステージCC(いわき市)は休業中だが、月に1回開放日を設定。メンバーらがコースを見て回れるようにしており、毎回20~30人が訪れるという。ホームページも随時更新して現状を伝えるなど努力している。現在は東電への訴訟準備中という。
そんななか、福島のゴルフ関係者にとってうれしいニュースだったのが、11月16~18日開催の女子ツアー・エリエールレディスが震災復興支援と銘打ち、五浦庭園CC(いわき市)で開催されると決まったこと。同CCの倉橋健治支配人は「光栄なお話。選手やお客さまに満足していただけるコースに仕上げたいです。福島の方への勇気や希望になれば」と話す。
さらに、昨年は中止になった日米大学対抗戦(9月11~13日)も棚倉田舎倶楽部(棚倉町)での開催が決定。また、福島空港GC(須賀川市)は、7月に資産譲渡し今後の営業は未定としていたが、譲渡は中止となり、通常営業に戻っている。
福島の“ゴルフの灯”は消えていない。
【関連記事】
2012/ 8/ 7 スタンレー、来年は10月開催。エリエールは松山からいわきに
2012/ 7/24 ゴルファー減で利用税が減った。福島県が東電に賠償請求
2011/11/15 福島原発事故風評被害の茨城、栃木、群馬ゴルフ場に朗報! 賠償金が出る
|