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タフなカスミを見事攻略、高3の小西くん
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日本ジュニア選手権(男子15~17歳の部)は小西健太(瀬戸内高校3年)が逆転優勝を飾ったが、そのスコアにも注目が集まった。
2日目までの6打差を最終3日目に一気にひっくり返し、さらに2位に4打差つける圧勝のトータル12アンダー。それを実現したのは最終日の64(8アンダー)というコースレコードタイのスコアだった。舞台の霞ヶ関CC西Cは7093ヤード、パー72というタフなコース。ジュニア大会でこんなビッグスコアを出された名門のとらえ方は?
「ハイスコアの原因は真夏のグリーン管理のせい」だというのは、同コースの改造に携わり、5回のクラチャンにも輝いたコース設計家・川田太三氏だ。
「夏にはグリーンを守るために朝夕、多く散水しなければならず、そのぶんグリーンはやわらかく止まりやすくなります。さらに現在のクラブ、ボールの進化はすさまじく、昔の比ではありません。私も現役時代飛ぶほうだったのですが、たとえばプロの池田勇太と比較すると、グリーンを狙う2打目は3番手違います。さらにグリーンが止まるようになれば、いくらコースの全長を長くしても、ハイスコアを制御する方策はありません」(前出・川田氏)現在のドライバーの飛距離がケタ違いにアップしたことは紛れもないが、方向性も飛距離以上によくなったという。
クラブ設計家の竹林隆光氏は「かつてはプロでも目標から25ヤード程度ブレるのが普通だったが、いまは9ヤード程度しかブレない」と実験結果を述べたことがある。加えてボールのスピン性能は向上し、プレーヤーの技術がなくても「飛んで、曲がらず、止まる」状況をつくりだしているのだ。
ビッグスコアは今後も止まらない?
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