節電も相まって猛暑の印象が強かったこの夏は、男女ツアーはいうに及ばず、アマ競技までもがコースレコードラッシュ、熱かった。
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“ビリケン”藤本はKBCオーガスタでコースレコードタイの「63」
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ざっと振り返ると──。男子ツアー、関西オープン(8月16~19日、泉ヶ丘)3日目で池田勇太が62のコースレコード。KBCオーガスタ(8月23~26日、芥屋)初日に藤本佳則が63のコースレコードタイ。
女子ツアーではニトリレディス(8月24~26日、桂)2日目にアン・ソンジュが63のコースレコード。
アマ競技では、先週既報のように日本ジュニア(8月15~17日、霞ヶ関西)最終日に小西健太が64のレコードタイと、まあレコードオンパレードの夏なのだ。このハイスコア続出の原因をツアー解説やコース支配人経験もある青山薫プロはこう分析する。
「ひと言でいえば、この夏の雨の少なさによるグリーン管理のせいだろうね。少雨で水量が少ないため、スプリンクラーだけでは間に合わず、現場に行って散水しているほど。それでグリーンが柔らかくなっていてコンパクション(硬度)が上がらないんです」
例えば、KBCオーガスタ開催の福岡市は8月、前年度の降水量の6割ほどで試合の週は雨がなかった。
もうひとつ、暑さの影響もある。芝が弱っていて短く刈れないため、グリーンの速度が上がらないのだ。
「グリーンが柔らかくなって、攻める側の選手にとってはボールがよく止まるし、グリーンも速くないからハイスコアが狙える」(青山)というわけ。
この夏のハイスコア続出の裏には、猛暑と降水量の少なさがあるのだ。
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