韓国のイ・ミョンバク大統領が竹島を訪問したことに端を発する日韓関係の緊張が、経済にも影響を及ぼし始めている。ゴルフ業界も例外ではない。
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つづりは「Volvik」。有名ミネラルウォーターとは1字違い
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8月23日付の中央日報(韓国の日刊紙)が「日本企業、韓国製ゴルフボールの輸入を保留」という記事を掲載し、他メディアも同様に報じた。
その記事によると、韓国のカラーゴルフボール生産会社・ボルビック社は日本のスポーツ流通会社と年間約600万ドルの輸出契約を交していたが、日韓関係の悪化に伴い、日本企業側から一方的に取引の保留を言い渡されたという。ボルビック社のムン・ギョンファン会長の「輸入元の日本企業がイメージ悪化を恐れて取引を保留してきた。事実上の輸出中断だ」というコメントも掲載されている。
ただし、記事にはその日本の流通会社がどこなのかは明らかにされておらず、また、日本側のコメントなども一切、掲載されていない。日本の大手のゴルフショップや、インターネット大手ショップにボルビックボールについて聞いても「取り扱いがありません」という。ヤフーオークションなどで、「非公認球・飛ぶボール」などと出品されているが、日本のショップの売れ筋ランクに名前もなく(韓国のショップにはある)、600万ドルの契約にしては、その姿を日本で見かけないブランドではある。
ボルビック社とは、韓国国内ツアーを主催し、ボール以外にも、バッグやグローブ、アクセサリーなどを生産している、韓国内最大のゴルフボール製造業者。
韓国経済全体でいっても、観光や貿易がもたらす利益が内需を圧倒。日本は韓国にとって中国に次ぐ第2位の交易国だけに、このような事態が続いて頭が痛いというのは、韓国企業の本音だろう。
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