週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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1試合23枚！
いきなりイエロー乱発の女子ツアー

　一向におさまらない女子プロのスロープレー。イエローカードが出た、出ないとプロと競技委員がもめた試合がある一方、ニトリではカードを乱発。どうなってるの女子プロ協会。

　ニトリの前週まで、ツアー22戦で出されたイエローカードはわずか18枚。1試合に1枚出るか出ないかだった。ところが23戦目のニトリでは、3日間で23枚（初日13枚、2日目7枚、最終日3枚）もカードが切られた。

　この大会は3日間競技としては珍しく120人の選手が出場したため、競技は午前・午後スタートの18ホールスループレーで行われた。

　通常はアウト＆インスタートなので、われわれのラウンドのときのように、ハーフで一旦、休憩がとられる。この休憩だが、長いときで1時間以上あることも。そうしたハーフ休憩があると、スロープレーはそれほど目立たないのだが、ニトリのように18ホールスルーで回ると、スロープレーが目立ちやすい。「このためイエローカードが多く出たのでしょう」と、LPGAは説明するが、5月のサロンパスも予選ラウンドはニトリ同様、スループレーだったが、カードは出されていない。

　先週号でお知らせしたとおり、明治カップ最終日の川原由維への2打罰が競技委員がイエローカードを切らなかったために取り消された。協会内にはそのことに対する反省があって、その翌週、カードを乱発したのではないか。

「あまり関係ないと思うのですが……」（同）それにしてもいきなりカード23枚とは、少し極端すぎないか。選手からも「これじゃゴルフをしているのか走っているのかわからない」という意見が上がっている。

　またイエローカードは組単位で出されるため「遅いプレーヤーと組まされたプレーファストの選手にとってはいい迷惑」との声もある。もっと目にあまるスロープレーヤー個人を取り締まる制度に切り替えたほうがいいのではないだろうか。

　
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