週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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ベタベタしててもやるときゃやるさ！
マクロイ今季3勝目

　米ツアー、ドイツ銀行選手権でローリー・マクロイが世界ランク1位の実力を見せつけ、逆転で今季3勝目を飾った。

　2位に全英オープンチャンピオンのウェストハイゼン、3位にタイガー、4位にミケルソンとそうそうたるメンバーをなぎ倒しての逆転V。

　3日目終了時点ではハーフ『29』の大会記録で首位に躍り出たウェストハイゼンが19アンダーとマクロイに3打差をつけ楽勝ムードが漂ったが、最終日、スタート直後に3連続バーディを奪ったマクロイが首位を奪い返しそのままゴール。メジャー最終戦の全米プロに続く勝ち星を挙げた。

「彼はだてに世界一をやっているわけじゃないよ。若き才能のかたまりだ。なにが凄いって、難しいショットを難しく見せないところが凄い。涼しい顔で、いとも簡単にタフなショットを決めてくる。お手上げだ」と脱帽したのは最終組で優勝を争ったウェストハイゼン。

　これで米賞金ランクも1位に浮上した23歳のマクロイ。昨年は「金ばかりのアメリカに嫌気がさして」米ツアーから半分撤退。プレーオフシリーズにも出場しなかった。

　だが昨年欧州ツアーに出場するため滞在していたオランダで、ウェブ・シンプソンがドイツ銀行に勝つ姿を見て「来年は自分もこの舞台に立ちたい」と思ったのだとか。幸か不幸か「一緒にいたい」と欧州を主戦場に選んだ理由となった幼なじみの彼女と別れ、現在は世界で活躍するテニスの元世界ナンバーワンのウォズニアッキと交際継続中。心置きなくアメリカで暴れまくる環境が整った。

　ドイツ銀行では、自身は全米オープンテニスの2回戦で早々に敗れたウォズニアッキが応援に駆けつけ、一緒にカートに乗るなど、熱々シーンも目撃されている。

「去年までと違うのは、優勝した後ホッとしてしまわなくなったこと。勝ってもすぐにまた次も勝ちたいと前を向くようになった」とマクロイ。どうやらその強さは、とどまるところを知らないようだ。

　
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