週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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週刊ゴルフダイジェスト 9/25号
2012/9/18更新

スランプに悩んだキョンテがV。
苦しかったこの1年


キョンテに笑顔が戻ってきた

 フジサンケイクラッシクで池田勇太に競り勝ち、逆転優勝を果たしたキム・キョンテ。2010年の賞金王が昨年7月のセガサミー以来1年ぶりに勝利を手にした。

 韓国メディアは、普段は冷静で感情を表に出さないキョンテのガッツポーズを紙面に大きく取り上げ、「“静かな男”、“感情なき選手”らしくない異例の振舞い。ウッズに負けない歓喜のセレモニーは、それだけ優勝を渇望していた証だ」(亜州経済新聞)と報じた。キョンテにとって、この1年は苦しい日々だった。昨年は日本、米国、韓国など31試合に出場。長距離の移動と過密日程のせいで調子を崩す。それでも5試合に出場した韓国ツアーで2度目の賞金王に輝いたのはさすがだが、米国では未勝利。

 日本では7月のセガサミー勝利の後、8月のKBCオーガスタで熱中症になってしまい、その後、体調がすぐれない日が続いた。一昨年優勝した日本オープンはそのせいもあって予選落ち。「全部ダメ。途中で意欲もなくなってしまった」と珍しく弱音を吐いたほどだった。

 今季に入っても、石川遼と同じように賞金シードを狙って米ツアーにスポット参戦を重ねていたが、米ツアー本格参戦中のライバル、ベ・サンムンの陰に隠れ、その焦りから予選落ちを繰り返した(12試合で予選落ち5回)。本人も「アメリカでは気持ちばかりが先走り、圧迫感を感じた。プロデビュー初のスランプ」と、韓国メディアに打ち明けていたほどだった。

 それだけにフジサンケイVで喜びもひとしお。26歳の誕生日も重なって「最高のバースデープレゼント。初優勝のときよりも嬉しい」と、とびっきりの笑顔を見せた。

 相性のいい日本でふたたび自信を取り戻した“韓国の怪物”。ツアー後半戦、巻き返しをはかる。

 
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