週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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暗闇ゲーム仕切った、
中島和也いるところに“史上初”あり

　トーシンのツアーディレクターとして、“暗闇のプレーオフ”を仕切った中島和也（49）。「あのナカジマカズヤ？」と思ったオールドファンも多いはず。

　そう、あの中嶋常幸の弟、中島恵利華の兄、中島和也なのだ。2歳の頃から父・巌氏に兄とともにスパルタゴルフ教育を受け、アマ時代は数々のタイトルゲット、ナショナルチームの日本代表に。その勢いのままプロテストもトップ合格し、プロデビュー戦、88年開幕第1戦の第一不動産カップでいきなり優勝。デビュー戦勝利という史上初のでき事だった。ところが、その直後からスランプに落ち、「プロのスウィングではない」と酷評される羽目に。

　ティグラウンドわきのギャラリーにライナーで打ち込んだことも再三で、「和也を見るのは命がけ」と揶揄されたことも。体の故障もあったが、不調の主な原因は“スウィングイップス”。最後にはテークバックさえ上がらなくなったという。

　復帰して米国のミニツアーに参戦するも栄光は取り戻せなかった。そのうちに巌氏が始めたゴルフ場造成にかかわるようになり、現在は東松苑GCの支配人も務めている。小社主催のゴルフ場マネジメントを学ぶセミナーに参加するなど、熱心に勉強していた姿も見られたという。

　JGTO（日本ゴルフツアー機構）のツアーディレクターには2年前に就任し、ゴルフ場経営と2足のワラジ。

　デビュー戦勝利の史上初、そして今度の史上初の特設ティプレーオフと、和也いるところに“史上初”あり？

　
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