シン・ジエの圧勝で幕を閉じた今年の全英女子オープン(ロイヤルリバプールGC)。2日目のスタート後、強風で中止となったのはご存じだろう。ゴルフに風はつきものだが、今回は台風並みの風速で、選手から不満が出たのが中止の理由という。
午前7時に競技開始されたものの、ティペッグからボールは落ちる、グリーン上ではリプレースしたボールが何メートルも動くといった状況。
インスタート1組目だった原江里菜も強風のあおりを受けた一人。クリスティ・カー、スーザン・ペターセンとのペアリングだったが、ベテラン二人はスタート時からマーシャルに「やってられない!」とブーイング。カーはプレー中何度も「ファック!」と叫んだとか。さらには、原を“被害者”に仕立て、「ほら、彼女もこんなに困っている」と猛抗議。原は「これだけの抗議は日本では考えられない」と、あぜん。
しかし、このカーの抗議によって1時間20分後にはプレー中断。結局、強風は収まらず、その日の中止が決まり、すでにスタートしていた選手のスコアは無効となった。ちなみに、一旦スタートしたラウンドのキャンセルは珍しく、米女子ツアーでも過去にわずか2度だけだった。
風で中止になったケースは過去に日本で前例があった。09年4月のフジサンケイレディス最終日のこと。旗竿が折れてしまうほどの強風で競技中止となっていた。
このときの優勝者はタミー・ダーディンだったが、なんと2位は今回の全英覇者シン・ジエ。彼女は“風女”あるいは“嵐を呼ぶ女”?
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