週刊ゴルフダイジェスト「BACK9」の内容を、バックナンバーとしてほぼそのまま転載しています。
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女子の2軍試合に
2日間で1万2300人のギャラリーの怪

　9月15日、16日開催の女子の2軍ツアー、ステップアップの山陽新聞レディースが、同日開催の女子レギュラー、マンシングウェアに匹敵するギャラリー数を記録。この珍現象はなぜ起こった？

　マンシングウェアの2日目、最終日に当たる山陽新聞の開催日。普通は1軍よりも2軍の試合にギャラリーが集まることはない。しかし両者のギャラリー数を比較すると、別表のとおり、山陽新聞の2日間合計1万2379人に対してマンシングは土日2日間で1万3806人。トッププロが集結する大会と無名の新人が出場する大会とが肩を並べたのだ。

　この山陽新聞、冠スポンサーが地元新聞社なので、事前PRは申し分ない。さらに開催コースは、石川遼がアマ優勝した東児が丘マリンヒルズGCで、人気もある。とはいえ、最寄駅の岡山駅から車で30分の距離とそう便利とはいえず、2日間で1万人を超えるのは意外だった。

　理由はギャラリーサービスやイベントの充実。売店ではB級グルメの大会で入賞した津山ホルモンなどが楽しめ、豪華賞品が当たる抽選会も。さらに女子プロとの記念撮影会やサイン会、ドラコン対決もあった。この対決は、プロがスタートし終わった10番ホールで、その日の女子プロの最長飛距離と競うもの。実際に打って、女子プロとの飛距離差を味わえると人気だった。

　この大会のように、すべての試合で緻密なファンサービス、ユニークなイベントが行われれば、米ツアー参戦予定の有村智恵がいなくなっても、外国人選手が毎週優勝争いをしても、女子ツアーがギャラリー減に悩むことはないだろう。

　
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